御所車乱子の非日常 〜世界遺産②〜

宿につくと、すでに囲炉裏の前で一組のカップルがお茶をすすっていました。

そう、今夜は二組のカップルの中に私ひとり。

合掌造りの宿ではひとつの囲炉裏を囲んで宿泊者全員がそろってお食事するのが普通です。

年配のご夫婦だったらまだしも、おそらく私より若い2組のカップルを前にひとりぼっちでお食事。

考えただけでもわくわくします。

前述の二人連れが先にお部屋に案内され、つづいて私の寝る一番奥のお部屋に案内されるとまっさきにコレが目に入ってきました。

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忍耐の一言に尽きた昨年、一昨年、まさか今年も…と愕然としながら荷物をおろし、軽く身なりを整えて皆さんの集ういろり前にそろりと座りました。

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カップルはそれぞれにひそひそと会話を続け、私はお茶をすすったり壁のササラを撮ったりしてなんとかその場をしのぎます。

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女将さんはめっぽう明るい方で、場が華やぎます。
お給仕は私がするからずっとここにいてください、と心の中でお祈りするも叶いません。

200年以上も前に建てられたというこの合掌造りの家の中心で、とうとう乱子が口火を切りました。

どこからいらしたんですか

1組目は兵庫、もう1組は東京からでした。

私は北海道からです

というと4名がそろってのけぞり、その場の雰囲気が一気にゆるみました。

北海道力、ばんざい。

雪だらけの場所に住んでいながら、まだ雪が見たいんですか

などとつっこまれているとお膳が運ばれてきました。

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炉端で焼かれていた岩魚の塩焼きはもちろん、鯉の刺身が新鮮でおいしい。
ご主人が山で採った山菜の天ぷらに煮物、山ウドのおひたしなんかはもう最高です。

女将さんの富山弁も心地よく、少し遅れて出て来た名物五箇山豆腐が想像以上にかたくて味もしっかりとしていてすっかりウハウハ。

お米も作っているとのことで、さすがはきれいな水で育っただけあり普段は殆どお米を食べない私でもおいしい、とわかるほど。

カップルたちは地酒やビールをたしなんだりしてずいぶんと和やかな雰囲気になってきました。

向かいに座っている男性の膝元をのぞき見るとニコニコのカメラ!

男性はプロのカメラマン(以下 ヤマさん)、女性は取材を依頼した側で(以下 内閣府さん)前日に会ったばかりだというのに仕事の打ち上げの飲み会で意気投合し、急遽カメラマンのプライベート小旅行に着いて来たという強者でした。

夕食後、集落の夜景の撮影に出かけるふたりにアクドポッカリよろしくついていく乱子。

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集落全景を見る事のできるスポットまではヤマさんが先導してくれ、内閣府さんが懐中電灯で足元を照らしてくれながら雪の山道をうねうねと上っていきました。

二人と出会わなければそんな山道をひとりぼっちで歩いたかと思うと、このご縁に感謝感謝です。

撮影スポットに到着し、ヤマさんの撮影準備をぼーっと眺めていると、内閣府さんがそっと、でもきちんとヤマさんに聞こえる声で

撮影が終ったら、その三脚にカメラを乗せちゃえばいいよ ついでにプロの腕で撮ってもらえばいいよ

と囁きました。

え〜そんな〜

と言いながらその気満々の乱子です。

すぐに三脚ににじり寄ってヤマさんに自分のニコニコを差出します。

いや、こういうのは自分でやらないと

というヤマさんの呟きにかぶせるようにして

お願いしまーす

と道産子スマイル。

そうしてプロの手に触ってもらいやっとカメラ冥利に尽きたであろう我がニコニコが映し出した
世界遺産五箇山相倉集落がこちら。

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ステキ 素敵 (←某エビ様のハニーはにゅうコメントのパクり)

なにやら不思議な方法で記念写真も撮ってもらい、後日メールで送っていただきました。

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つづく
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