ひのまるの巣

オカメインコ・ヨウムの日々と 北の大地の住人の確かな日常。円山動物園に出没します。

詰めが甘い、爪がやばい ⑩ 〜あなたのお茶と向こう側〜

さて。

ミスターペースメーカーと一緒に歩くハメ事になったわたくし乱子。

目立ちたがりの人見知りという特殊仕様になっているため、とにかく何かのキャラだてをしてこの事態を乗り切ろうと四苦八苦します。

普段ならどうにかできるキャラ立ても、この疲労と足の暴れ馬の世話に追われてアイデアが浮かびません。

ミスターはそんな私に気づくはずもなく、無邪気にいろいろと話しかけてきます。

7割5分は真っ赤な嘘をついて答えていましたが、ふとこちらからも質問したくなりました。

あのリズムをとったかけ声はなんて言っているのですか

するとミスターは怪訝そうに私を見て、

リズム・・・?

と言うではありませんか。

シュッヒシュッ シュッヒシュッ ツピー 

シュッヒシュッ シュッヒシュッ ツピー 

っていうあれですよ

と申し上げると

ええええ・・・あああ・・・それはね、しんどくてヒーヒー言っていただけ

とミスター。

!!!!!!

あまりのことに足の暴れ馬も一瞬はるか彼方の草原へ駆けて行きそうになりました。

なんたる残念な現実。

私はそれを、歩き慣れたアスリートが刻む絶妙なリズムだと勘違いしていたというのに

しんどくて言っていたヒーヒーとは何事か!

一気に初対面の緊張感がふっとび、

変態ですね

という内容を丁寧でまわりくどい表現にして発言してしまいました。

その後も会話が途切れるとミスターはしばらく我慢していたヒーヒーを漏らし

なるほど至近距離で聞けば確かに

シュッヒシュッ ツピーではなく

ひゅぅぅう ひーぃ ひゅぅぅう ひーぃ だったのでした。

残念ではありましたが元気づけられたのは確かで、第9CPまではあっという間。

ゴールまではあと4.8キロを歩けばいいだけです。

この頃になるとじりじりと照りつけてくる太陽が体力を消耗させますが、カラ元気を振り絞って出発することに。

ミスターが準備中だったので

では先に行きますからいつでも追い越してください

と告げると

そんなこといわないで一緒に行きましょうよ

とまたまた無邪気に言われました。

だから人見知りだって言ってるのに・・・(言ってないけど)

しかしせっかくのご好意(?)です、これも100キロの戦いにおいてのひとつの試練なのだと覚悟を決めて
ふたたびミスターと並んで歩き出します。

乙な話も粋な話もできないまま、意外に長く感じる4.8キロ。

暑さで参って来た頃にまたもやしんしんとさわさわが登場です。

しんしんは、一緒に歩きながらレモンを差し出してくれました。

普段からレモンの丸かじりなど当たり前な乱子です。うれしくてかぶりつきました。

紙コップに入ったお水もくれたので、てっきり飲むためかと思ったら指を洗うために用意してくれたものでした。

なんたる心配り!

飲むやつかと思ったー

と笑うと、飲むようにさらに新しいものを用意してくれる徹底ぶりです。

お隣の方にもどうぞ、としんしん

レモンをミスターに近づけると、

手袋を脱ぐのが・・・と面倒くさそうに言う始末

見かねたしんしんが げんぞー!食べさせてあげて! と叫ぶので

仕方なくミスターの口にレモンを皮ごとねじ込んでやりました。

あっ 皮は食べないほうが・・・

としんしんがつぶやくのを聞いたような気がしますが死にはしないでしょう。

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その頃ゆきゆきはというと・・・

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あれ?なにかが足りないように思えますが気のせいでしょう

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いえ、やっぱりあきらかにアレが無くなっていますが、そんなことは良いのです。
大事なのは、ゆきゆきがあの膝で歩き続けている、という事実です。

思えば軽い気持ちで参加した100キロの戦い。

30キロ歩けば、えらいよねえ

などとはしゃいでいた私たちをリタイヤさせてくれなかったサポーター

その後、ロクオンジとトシちゃんに励まされ歩き続けるも、ついにリタイヤした際には根性無しと叫ばれ、
悔しくて参加した2度目はバラバラになった私たち。

3度目の挑戦も、バラバラにはなってしまったものの、お互いの根性を信じて歩き続けました。

ゴールを確信した私は先にゴールしているふみふみへメールしました。

そして。






























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ついに辿り着いた痛みの向こう側。

待っていたのはふみふみ夫妻と美味しいお弁当。

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反省会と称されるこのランチタイムでは、完歩した方のエピソードなどが語られます。

件のアフロはスーツに革靴で完歩していました。

すごい・・・。

ほたるイカの素干しみたいになった身体にしみ込んで行ったのは、お〜いお茶かと思いきや

あなたのお茶。

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あいつのほうがメジャーになっちゃったけど、始めたのは俺だったんだよ!俺が最初だったんだよ!という雄叫びが哀愁漂います。

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ビールは、飲みませんでした。

完歩の感動に酔いしれていたので、アルコールで酔う必要などありません。

もう何度も完歩しているふみ夫から完歩の秘訣は?

と聞かれ

やっぱりね、気力よ!

と自信満々で言い切るゆきゆき。

初完歩とは思えないえらそうな態度です。

いや〜・・・完歩すると違うよね

とあまりの堂々っぷりに唖然とするふみふみ夫妻と私。

その後、私のクワガタプレゼント挟みTシャツを見て

そういう遊び心が大会中に欲しかった、とふみ夫に文句を言われつつ別れを惜しみ、家まで送ってくれるというしんしんとさわさわの車の準備をロビーで待っているとトシちゃんが外からやってきました。

トシちゃんは言いました。

ロクオンジとふたりで、あの子たちどうする?っていつも心配してたんだ

どうやったら100キロ歩かせることができるかな、って 

とうとうやったね!

と。

残念ながらロクオンジとはゴール後に会うことはできませんでしたが、無事にゴールしたとトシちゃんから教えてもらいました。

100キロ歩いたんだもの、きっとちょっとやそっとのことなんて耐えられるに違いないと、気持ちを新たに日常に戻ったのでした。

で。

肉刺まみれの足ですが。

足の小指の爪が、両方とも絆創膏の下でぱっくりと剥がれていました。

特殊絆創膏の粘着力たるやはんぱなく、蒸れまくっている靴内で指も爪もふやけまくり、柔らかくなったその爪ごと、歩行の振動で絆創膏が持って行ってしまったようでした。

いや〜、どうりで痛かったはずですよ...

ぼんぼんに腫れてビー玉みたいな指です。

爪が剥がれたあとの処置は自己流。

消毒液をふりかけて(激痛)、馬油を塗りたくったサラシを巻いて終わりです。

悶絶しているように見えますがアクビです。

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おしまい。

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 100キロ

4 Comments

しをんそう/またの名を乱子  

>yu-ra さん

ありがとうございます!
日を追う毎に記憶が薄れ、ずいぶんはしょって書いた部分も・・・

2013/07/26 (Fri) 12:37 | REPLY |   

yu-ra  

今年の100キロウォークも読み応えのある内容で楽しませてもらいました〜。
完歩おめでとうございます。

2013/07/25 (Thu) 13:55 | EDIT | REPLY |   

しをんそう/またの名を乱子  

>Kozuさん

あー、がんばったわー
とりあえず炎天下の焼き肉大会までには万全を期すさ。

2013/07/25 (Thu) 12:26 | REPLY |   

kozu  

がんばった〜がんばった〜〜

で、いつ遊べる??(笑)

2013/07/22 (Mon) 17:42 | EDIT | REPLY |   

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