そしてバクは夢の中へ

私が円山動物園の飼育員さんに抱いていたイメージを、一番最初に覆されたのはバクを取り巻く面々を目撃したあのときだった。

円夏の顔にできたおでき。それをどうにかして切開して膿を出してやろうとする獣医さんと飼育員さんたち。

遠くから見た限りでは、注射器だかメスだかを持ったのと、ブラシを持ったのだとかがいかにも楽しげにバクを囲んでマイムマイムを踊っているようだった。

ブラシで撫でてやると気持ちよくなって寝てしまうあのバクが、

足をかわいらしく折りたたんで寝るあのバクが、

もういないなんてすこぶるさびしいことであるよ。

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