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その、向こう側へ

向こう側には、一体何があるんだろう

ぱんくんのさつえい係さんとの出会いは、円山動物園、旧ゾンビ亭。

さつえい係さんの100キロ物語に胸を躍らせ、来年は30キロ目標で、と挙手し、1年はマッハで過ぎ去り。

開催日の4日前にぎっくり腰をお見舞いされるも、意地で強行参加。

5メートルの晒を腰骨に巻き、いざ出陣。

一緒に参加するゆきゆきちゃんの旦那さまが、車で送り迎えしてくれました。ありがたい。

朝5時過ぎに家まで来てくれ、7時過ぎくらいに滝川ふれあいの里に到着です。

さつえい係さんと再会。申し込みその他のご教授など本当にお世話になりました。

ゼッケンをリュックサックにつけようともがくゆきゆき。

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オレンジのタグはゼッケンの番号が仕込まれていて、CP通過のときにマットを通ることでデータ管理されます。

第10回チャリティー100Kmウォーク大会 がんばろう日本 東日本大震災復興 と書かれています。

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スタート時刻間近になると、みなさん列をなします。
雪だるまたちがお見送り。
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せっかくの雪だるまを隠す乱子。
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蛍光キミドリのジャンパーを着ている方たちがボランティアサポーター。
彼らが、びっくりするくらいきめこまやかなサポートをしてくれるのです。
今年は大会10回記念ということもあるのでしょう、史上最多680名もの参加者がいます。
ご迷惑をかけないようにしなければ、と固く誓ってスタートです。

何か心がざわざわしました。

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コンビニエンスストアを発見するたび休憩するゆきゆきと私。

前を歩いていたさつえい係さんはみるみる小さくなり、途中追いついたものの、また小さくなり
しまいにははるかかなたへ行ってしまいました。

靴擦れや肉刺が最大の敵、と聞いていたので人生初のテーピングなるものを足の指5本、かかとなどに施したものの、得も言われぬ不快感に襲われながら渋い顔がすごい顔になり始めました。

テーピング・・・やめるか

と、ゆきゆきなんて開会式やラジオ体操すらサボって巻いたというのにもう外す始末です。

結果、すこぶる快適。

どうやら巻きすぎてうっ血状態だったのですね。

亀ペースではありますが、まだ割と快調に歩くふたり。

ただ、ゆきゆきは明らかに食べ過ぎです。

私が気づいただけで第1CP(スタートから30.5キロ地点)につく前に、おむすび3個、ソイジョイ3本、クリームパンみたいなの1個、牛丼3杯、ラーメン2杯はいっていました。

盗み食い、拾い食いを入れたらいったいどれだけなんでしょう。

やがて天気予報どおり土砂降りになり、上下カッパに変身します。

スニーカーの中はみるみるずぶ濡れ。

何度5本指靴下を履き替えても、すぐにずぶ濡れ。

足の指は新種の深海魚みたくぶよぶよでしわしわで真っ白。

雨が降り出したときは 

わたし、雨って好き! わたしも! 

などと妙に高かったテンションも、どんどん低くなってきました。

背中のリュックが子泣き爺みたいに重くなり始めます。

やがて雨はやめども、大好きなコンビニエンスストア(休憩の言い訳)が出てきません。

もう私たちの前にも後ろにもほとんど人影はありません。

途中、サポーターの方たちが第2CP(スタートから40キロ地点)を用意しているところを通りかかりました。

もっと早くあるきなさーい!!!間に合わなくなるよー!!! と喝を入れられました。

焦りだすふたり。

先の先を行くさつえい係さんからのメールには、赤平駅通過とあります。

空知川を眺める頃には、すでに第1CPを折り返してきた超人達が向かい側の歩道を歩いています。

いや・・・軽く走っていました・・・。

あの足は、何でできているんだろう・・・

ゆきゆきがつぶやきます。

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赤平駅のところをようやく左折する頃には私に異変が起きていました。

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股関節が、もげるかも。

赤平の繁華街に流れる音楽も、ナイトサパー演歌貴族も、痛みを忘れさせるほどのものではありません。

折り返して歩いてくる人たちの蛍光オレンジのたすきが、まぶしい、いや、憎らしい。

30キロが、こんなにも遠いなんて ゆきゆき 顔の色が変になってきてるよ

向こうの道を歩くさつえい係さんを見つけた時の喜びといったら。

(第1CPには) やきとりもあるし バナナもたいやきも ジュースも!!! 足湯も!!!

と叫んでくれました。

足湯!!!!

この坂を越えれば 足湯がみえる

どこかで聞いたようなフレーズを脳内コビトが囁きます。

ゆきゆきが

あ・・・お花ががんばって、って言ってくれてる

とつぶやいたときはとうとうそっちが故障かと冷や汗が出ました。

冷や汗が乾く頃、30.5キロ地点到着。

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やきとりとたいやきをほおばり、念願の足湯に行く頃には、股関節氾濫。

どう見てもふざけているようにしか見えない歩き方になります。

ゆきゆきは大爆笑です。

足湯に入るときくらい、バナナを手放せないのでしょうか。どこまででも食べるつもりです。

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いっそのこと、この足湯に肩までつかりたい。

足湯から上がる頃には、股関節は宇宙の彼方イスカンダルへ。

新種の深海魚を見せるのはちょっと気が引けましたが、マッサージをお願いしました。

うつぶせになるにも、絶叫する始末。

マッサージしてくれた青年も吹き出します。

彼の手からは次から次へとすごい技が出され、そのたびにおかしな言語で悲鳴を上げる私。

ギブギブギブ!!!と床をばんばん叩いても、容赦なし。

ふくらはぎと太ももは、猛り狂う雄牛のようです。下半身で牛追い祭りが始まったようなものです。

ところがその他の部位は全く問題なしなので、くすぐったがりの私にはまた別の意味で耐えられません。

こんどはゲラゲラ笑いもがきます。

さて。

私がぎっくりをお見舞いされたこともあり、当初のふたりの目標は第1CPの30.5キロまで歩くことでした。

とりあえず靴を履いて、2、3歩歩いてみようか、と外に出た途端

いってらっしゃーい!!!がんばってー!!!

と輝くような笑顔と拍手のサポーターさんたち。

青ざめる、ふたり。

リタイヤのリの字すら言えない雰囲気に、ひきつる笑顔で歩き出しました。

痛みの向こう側に 行けるかな

爆笑しながらびっこをひきひき歩きます。

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お地蔵さんひとりひとりに手を合わせて拝みたかったのですが、立ち止まるとペースが乱れそうだったので

片手でいいやとやっていたら、どう見ても地蔵に空手チョップみたいでした。

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陽もだいぶ傾いてきた頃、ゆきゆきがまた食べていました。

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なんの大会かわかりません。

からあげくんをひとつもくれず完食して大満足のようです。

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空知川にかかる橋を渡る頃、ちょうど夕陽が落ちてゆく頃でした。

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そしてこの夕陽を、やはり眺めている男性が。

思えばこれが運命の出会いでした。

後に、瀕死のわたしたちが第2CPでもリタイヤせずになんとか第3CPまで行けたのは、他でもないこの男性(仮名トシちゃん)のお陰だったのです。

きれいですね

とトシちゃんが爽やかに話しかけてきました。

褒められ上手のゆきゆきは やだーそんなー という表情ですが、夕陽です。

がんばりましょう

と声をかけあい、ふたたび歩き始めます。

締め切り30分前くらいに、第2CP(スタートから40キロ地点)到着。

股関節死亡から9.5キロ。

もうあたりは真っ暗です。

そこで何を食べたかも覚えていません。

ただはっきりと、ゆきゆきがワカメラーメンを食べていたことだけは記憶しています。

前述の彼は、主催会社の方と顔見知りのようで、まるでサポーターのように明るく場を盛り上げてくれます。

誰かが、トシちゃんに似てるな と発言したのを聞いて、勝手にトシちゃんと呼ぶことに決めました。

今度こそリタイヤ、と思いながらマッサージを受けていると、オンナノコふたりが到着しました。

ほどなくして、サポーターのひとりがトシちゃんに

この4人、次まで連れて行ってやって

と言うではないですか。

またしても、リタイヤできません。

トシちゃんは私たちの後方を歩き、第3CPまでの長くて退屈な直線コースをほんとうに明るく楽しく盛り上げてくれました。

また2人のオンナノコの明るさにも助けられました。

そして。

8.7キロを歩き、午後10:30分、第3CP到着。スタートから48.7キロ地点(約77000歩)でした。

歩道に設けられたわずかなスロープですら、人の手を借りずにはあがれません。

ましてや建物入り口の3段の階段など拷問です。

やぶけるぅー

と雄叫びをあげる私。

やぶけるって初めて聞いたぞ、と言いながら笑うサポーターさんたち。

ふくらはぎと太ももは触られるだけではじけそうに痛いので、マッサージはそれはそれは撫でるように優しくしていただきました。

そして午後11時。

もし第4CPを目指すならばもう出発しなければなりません。

さあ 決断の時間です と言われ

リタイヤ宣言。

よくやったね、とか褒められるのかと思いきや

根性なし!とつっこまれました。

即効、オレンジ色の がんばろう日本タグを回収されます。

がんばれない人は、つけちゃだめ

くそぅ、と握りこぶしを作るも、下半身は役立たずです。

靴すら履けない私に誰かが履かせてくれました。

荷物も(リタイヤ者回収バンに)運ぶよ とおっしゃってくれました。

リュックを持ったその人は 

重・・・5キロはあるぞ ハンデ背負いすぎ

と苦笑い。やっぱり子泣き爺だったのです。

私を運んでください という甘えた発言は完全に無視されましたが、運んでいただいたに等しいくらい身体を支えていただき、バンのステップにも押し上げてくださいました。

ふと見ると、ゆきゆきが両側から男性二人に支えられてバンに向かってきます。

本人は、女王様気分だったようですが、捕らえられた宇宙人か、キリストみたいです。

スタート地点でもあった第4CPの滝川ふれあいの里へ運ばれる中、トシちゃんが歩いているのを見つけ窓から声援を送りました。

テントでは、豚汁とおにぎり、つめたい水や梅干、レモンまで提供され。

この豚汁のあったかくておいしいこと!!!
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翌朝。晴天です。100キロを目指し、夜通し歩き続けた人には辛いくらいの陽の光。

泥のように眠った後は豪華お弁当とビールで乾杯。

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さつえい係さんは見事100キロ完歩。2連覇です。

おなかいっぱいでお外に出ると、あのトシちゃんがゴールに向かって足をひきずりながら歩いているのを発見。

トシちゃーん!!!と叫び、駆け寄ります。

握手を交わす3人。

ゆきゆき号泣。

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初参加の100キロウォーク、痛みの向こう側へは行けなかったけどまた来年も挑戦します。

主催会社の皆様、声をかけあった挑戦者の皆様、サポーターの皆様、車やベランダから声援を送ってくれた住民の皆様にめいっぱいのありがとうをこめて。

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5Kgもあった子泣き爺。

追記:50キロほども歩いたというのに、ゆきゆきの体重は増えていました。
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